April 25, 2006

石川九楊展

本日が最終日の「石川九楊の世界展」を見に大丸京都店へ。

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「アルチザン(職人)はアーティストである必要はないが、
アーティストは同時にアルチザンでなくてはならない。」

という氏の言葉通り、職人技的に繊細で緻密な筆触にはただただ
目を見張るばかり。
クレーの絵のようなどこかユーモラスな書があったかと思うと、
ベルメールの痙攣を感じさせる神経質で静謐なものも。
モダンでシックな空間に飾ったらさぞかしカッコイイだろうなぁ・・・と、
我が家に迎えた景色を妄想してみたりする。

14時からのサイン会に合わせて行ったのに、図録は完売とな。
・・・大ショック。 日々の忙しさにかまけて放置していた自分を呪う。
代わりに氏の著書を購入し、そこにサインをして頂く。
そのサイン、一人一人に全部違う字体で書いて下さるのですが、
待っている間にその手元を見るだけでも非常に面白うございました。
ヒョイヒョイ、という感じで次々と生み出される不思議な造形は、
文字という形を借りた抽象画のよう。

06042502  上から「石」「川」「九」「楊」。

「書」って、たまたま墨と筆を使って文字を書いているだけで、
その表現方法の可能性は限りないのだなぁと感じました。

その後、偶然近くまで出ていた友人と合流し、スタバで談笑。
私には京都のこの狭いスケール感がちょうど良くて心地良い。
コタツに入りながら何にでも手が届く四畳半一間の生活のような。
それは、なかなか抜け出せない永遠のモラトリアムでもあり・・・。

06042503  近くに咲いていた花水木

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March 26, 2006

ゆるゆると

鴨川沿いをのんびり散歩。

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もうそれ程肌寒くはない、桜が花開く直前のこの空気が好きだ。
慣れた地を去る人、見知らぬ地にやって来る人。
悲哀や希望がない交ぜになっている感じと、このどこか懐かしい
生暖かい空気が好きだ。

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春からはどんな出会いがあるのかなぁ。

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February 27, 2006

城春にして草木深し

今月末で立ち入り禁止、近々取り壊される事になるであろう
大阪の下寺住宅、通称「軍艦アパート」に行ってきました。

目を閉じればかつての住人達の喧噪が聞こえてきそうな、
永遠に内部を彷徨っていたい空間でした。

もうすぐ春が近付いているとはいえ、肌寒い一日でした。

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その他の写真はこちらへ。

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February 21, 2006

到来物

先週末は赤穂から遠縁の親戚が来ていたのですが、私がポロリと
酒の肴に目が無く牡蠣も大好物だと言ったら、本日殻付きの牡蠣が
沢山届きました。う~ん、素晴らしい!(計画的犯行?)

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スパークリングワインも用意したし、たっぷり堪能致しますわよ。

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BGMは、Amazonから到来したアルバム。

Alpha

Alpha/The Impossible Thrill

ただ単に猫ジャケットを貼りたかっただけです。
すみません。

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February 16, 2006

強攻旅行その2

東京都現代美術館の次は、本郷の「東京大学総合研究博物館」へ。
(写真は東大構内の建物)

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開催中の展示は三つ。
・「アフリカの骨、縄文の骨―遥かラミダスを望む」
・「重井陸夫博士コレクション ウニの分類学」展
・「『Systema naturae』~標本は語る~」展

入ってすぐ、琥珀色になった液体に浸かったイグアナ親子(?)や
鉱物標本などが出迎えてくれて、もうアドレナリン大量噴出!!
かなり詳しい説明文と分かり易い展示方法で、流石国内最高学府の
研究機関だなという感じですが、おバカな私は文字を追う余裕もなく、
ホルマリンの瓶や骨格標本にメロメロの腰砕け。
標本の造形と名称を見比べるのもとても面白い。
平べったいウニは「マンジュウウニ」というらしい。カワイイ。

帰り、いかにも「研究者」という感じの化粧っ気のない白衣の女性
とすれ違ったのですが、こちらにもナニゲに萌え。笑
そんなこんなで、ただ興奮するばかりで展示内容の半分も頭に入って
いない私でありました。

お次は丸ノ内線で茗荷谷に移動して、同じく東大の研究博物館の
小石川分館へ。

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ここは数年前に、東大と現代美術家マーク・ダイオン氏がコラボした
「MICRO-COSMOGRAPHIA--マーク・ダイオンの『驚異の部屋』」展
開かれた所で、今もその一部が常設展「COSMOGRAPHIA ACADEMIAE―
学術標本の宇宙誌」として公開されています。
(写真はそのパンフ)

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廃棄物として忘れ去られていたモノ達が、妖しく息を吹き返す。
ここは本当に、現代に蘇ったヴンダー・カマー。

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興奮どころか呆然で、数年前の展覧会に行けなかった事を心から後悔。涙
建物や周囲の環境も素晴らしいので、未見の方は是非オススメです。

その後は銀座、青木画廊での「七つの大罪 江本創展」へ。
今回は今までとは異色のコンセプトで、単なる生物の標本という世界を
超え、新たな次元にいってしまわれた感じがしました。脱帽。
でもご本人は相変わらずお茶目というか、とても気さくで面白い方で・・・。
「色欲」の幻獣で、オチ○チンの形そのまんまのがあったのですが、

 私 「これ、カワイイですね。」

江本氏 「いや~、それ皆で『やり過ぎたね。』って笑ってたんですよ。
    明日両親が来るんで、曇りガラスに貼り替えとこうかなぁ。笑」

関西(特に京都)で又是非個展をされたいという事だったので、勝手に
招致委員長に名乗り出させて頂きました。
今後とも更なるご活躍を期待致します!

想像以上に長居してしまったので、ハウス・オブ・シセイドウで開催中の
トード・ボーンチェ展に行くのは諦め、20時からシネマライズで上映する
拘束のドローイング 9」を見る為に渋谷に移動。

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この日のトリは現代美術界のスーパースター、マシュー・バーニー君に
飾って頂きましょう!
と言っても、アート三昧でもう容量一杯一杯のダダ漏れ状態+疲労。
途中意識は何度も飛び、朦朧とした頭で考えていた事といえば。

「ビョーク、スゴイおばちゃん体型になったなぁ・・・。」

「おいおい、寝てる間に眉毛剃り落とすって、そりゃギャグやろ。」

「捕鯨船のおっちゃんら、ワケ分からんけど仕方なく付き合わされてる
 感タップリでイイなぁ・・・。」

アートオンチの下世話な奴ですみません。ゲフン。orz

映画終了後は息つく間もなく新宿に移動。
ギリギリセーフでバスに滑り込む。

頑張った!自分!

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強攻旅行その1

美術館&ギャラリー巡りが目的で東京に行く事に。
最短の時間で最大の満足を得るべく、往復夜行バスで移動、
朝から晩まで超過密スケジュールという強攻策です・・・・。

朝6時に東京駅着後、スタバで軽くコーヒーを飲み、美術館の
開館まで時間がたっぷりあるので、築地市場に移動。
霧雨降る中、活気溢れる朝の市場はとてもイイ感じです。

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名店との誉れ高い「高はし」にて朝ご飯を頂く。
名物のあんこう煮、時価2,500円也。(定食にすると+300円 )
朝から大変豪勢ですわね。
この日唯一まともにとった食事でしたが、あっさりした上品な
味付けで大変美味しゅうございました(←岸朝子口調)。
アニヲタ臭プンプンの貼り紙は如何なものかと思いますが。

その後、東京都現代美術館へ。
道中の商店街で猫と遭遇したので、お得意のマタタビ誘き寄せ作戦。
まんまと引っかかって涎垂らして悶絶して頂けました。
旅先で猫&廃墟を見つけた時程嬉しいことはないですな。グフフ。

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開催中の企画展は以下の二つ。

「転換期の作法~ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーの現代美術」
シニカルな作品が多かったような・・・。なかなか興味深い内容でした。
特に、アゾロ(azzoro)というポーランドの4人組の一連作品が印象的。
「芸術家は何をしてもいいの?」という題のビデオ作品では、「芸術」
の名の下、4人が他愛もない悪戯を繰り返す。
どんなに過激な表現手段やメッセージでも「アートだから」の一言で
受け入れられてしまう事への軽快な冷やかし?

「MOTアニュアル2006 No Border -「日本画」から/「日本画」へ」
話題の若手日本画家の作品ばかりを集めた展示。
特に、松井冬子女史の作品が是非生で見たかったのですが、実際に
目の前にしたら、本当に何というかもう言葉が見つかりませんでした。
何時間でもその前に座っていたいような、魂を持って行かれそうな絵。

Photo_1 浄相の持続

Photo_2 盲犬図

ちなみに作家ご本人も浮世離れしたモノ凄イ美人。
こんな綺麗な方、今時女優さんでもなかなかおられませんわよ、アナタ。

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冬子様三変化。 アンニュイ → キャバ嬢 → ママ

天は二物も三物も与えられたのね、と若干哀しくなりつつ、続編へ。

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February 09, 2006

骨の動物園

大阪・INAXギャラリーの「小さな骨の動物園」展へ行きました。

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ワタクシ、動物・植物問わず、標本などを見るとクラクラする程
恍惚とした気持ちになるのです(埃が被っていたりすると尚更)。
生命の抜け出たオブジェとでも言いましょうか、かつて生きていた
頃に思いを馳せたり、又それをじっくり観察すると、実に合理的に
進化を遂げてきた構造・意匠に、どんな芸術家や建築家の知恵も
及ばない機能美を感じます。

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沢山の骨格標本を前にして、普段は目に見える部分にばかり気を
とられているけれど、構造体がしっかりしてこそのバランスだなぁ
と思いました。
意匠建築家ばかりが脚光を浴びオイシイ思いをしている建築業界も、
姉歯氏の事件を切っ掛けに少しは変わればいいのにな、などと、少々
個人的な思いもあって考えてみたりする・・・(笑)。

会場には標本作りのプロの方の実演がビデオで流れていたのですが、
ヨレヨレのTシャツを着たおじさんが、襖や畳の部屋が奥に見える
安アパート然とした空間で、スーパーの値札のついた魚のパックを
開けるところから始まるという、何とも生活感たっぷりの演出(?)。
会場のコ洒落た雰囲気とはかけ離れた感じで、飾らない研究者魂が
又ステキ!などと思ったり思わなかったり・・・。笑
作り方も、家庭用パイプ洗浄剤に浸けておくだけ、という簡単さ。
私も作ろうかなぁ・・・。

ちなみに・・・「骨格標本の作り方」
茶目っ気のあるイラストが何とも言えません。

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February 03, 2006

福は内

今日は節分と言う事で、吉田神社の火炉祭へ行きました。

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だんだん雪が降らなくなっている京都とは言え、何故か毎年
この火炉祭の期間は雪が多いです。
長い参道には沢山の屋台が。
余所ではあまり見ない変わったものが多く、これも名物の一つ。

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神社の境内には、まるで火山のような巨大な炎の固まりが。
火の粉や神札の燃えかすなどが舞い、それが冷たい雪と一緒に
降ってきます。

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この炎は無病息災をもたらしてくれるそうですが、この一年は
どんな年になるのでしょうか。

帰宅後はお約束の鰯の焼いたのと恵方巻きを食べました。

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神社で買ってきた鬼の面に興味津々のシロ君。

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January 29, 2006

永遠のモダン

先日のスライド会に引き続き、神楽岡工作公司の皆様と一緒に
重森三玲邸」の見学をさせて頂きました。

吉田神社にほど近い閑静な住宅地にひっそりと存在する、昭和を
代表する作庭家であり相当な数寄者であった重森三玲の自邸。
小さな古い木戸をくぐると、そこはもう仙人の住む奇峰渓流の世界。

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エメラルドの原石のように不思議な緑色に光る大きな緑泥岩。
それらが水晶の結晶のように連なった光景は、とても無機質でいて
ピーンと澄み切ったモダンな空気を生み出しておりました。

三玲氏の一人娘と結婚された方が管理されているようなのですが、
この方が矍鑠(かくしゃく)とした素敵な老紳士で、思い入れたっぷりに
庭園や書院について説明して下さるお姿はとても微笑ましく感じました。

ここのお庭、出来た当初は中央に大きな松の木があったらしいのですが、
その松が枯れて無くなってしまった今では新たな景色に生まれ変わり、
今の方が好きだと言う人も多いそうです。
三玲氏がいつも口にされていたのは、「永遠のモダンを目指す」という事
だったそうですが、時間の経過に上手く順応出来る空間だからこそ、
「永遠のモダン」であり続けられるのでしょうか。

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イサム・ノグチを初め様々な芸術家達と交流のあった氏のこの邸宅は、
現在でもア○オスのCMから現代アートのインスタレーションまで、
その風格を損なうことなく受け入れ続けています。

老いるほどに若く。実るほどに頭を垂れる。
サウイフモノニワタシハナリタイ・・・。

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January 25, 2006

或ル玄冬ノ日

本日は今年初めての天神さん、「初天神」に行ってきました。

京都では毎月21日に弘法さん@東寺、25日に天神さん@北野天満宮
という大きな骨董市が開かれるのですが、私は上洛する友人知人には
出来るならこの日に合わせて来るように薦めております。
(意外に知らない人が多くて勿体ない。)

天神さんに行く前に、知り合いの絵描きさんの個展にお邪魔しました。

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今井さんはとても物腰の柔らかい素敵な方で、花をモチーフにした
作品を多く描かれています。
個展のお祝いにと少し珍しい花を持っていったのですが、即座に
名前を言い当てられて流石だなぁと思いました。
私、植物の名前とか全く覚えられない無粋な奴なもんで・・・。苦笑

天神さんに移動後はすでに夕方近かったので、人もまばらな感じ。

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粟餅所 澤屋」で出来たての粟餅を頂き、適当に見てもう帰ろうかなと
思った時、ナニゲに覗いた露店で素敵な出会いをしてしまいました。

鋳物で出来た四神の置物。
私は動物モチーフ(それが想像上の生き物なら尚更)に弱いのですが、
中でも玄武の造形が大好きなのです。
一つ5,000円との値がついておりましたが、四つセットで7,000円で購入。
ああ、本当に行って良かった・・・。

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奥から時計回りに、朱雀・白虎・玄武・青龍

その他にはちょっとモダンな帯締めと古いポストカードを買いました。
ポストカードの風景は、和歌の浦にあった「東洋第一エレベータ」。
今は亡き巨大構造物って、絶滅動物に通じるロマンを感じますね。

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その後、散歩ついでに行った船岡山の頂上で、ジョギング中の友人に
ばったり出くわすなどという変な事もありました。
そういえば船岡山は平安京の北の基点で、玄武に相応している所。
(知る人ぞ知る心霊スポットでもありますが・・・。)
恐るべし、都のパワースポット。

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